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不動産買取の価格は仲介の7割?相場や買取のコツを解説

2021.10.31

不動産の売却方法には、不動産会社に間に入ってもらい売買する「仲介」の他に、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」があります。一般的に買取は、仲介より売却価格が安くなる傾向にあるといわれていますよね。そこで今回は、買取での売却価格が仲介よりも安い理由や、不動産を高く買い取ってもらうコツ、不動産買取価格の相場を調べる方法などについて解説します。これから不動産買取での売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産買取価格の相場は仲介の約7割

不動産買取の概要をご紹介します。

不動産買取とは?

不動産買取とは、不動産会社に直接不動産を買い取ってもらうことです。不動産市場で物件広告を出すなどの売買活動は行われず、不動産会社と売主の交渉のみで迅速に買取が行われます。不動産買取を行っている会社は、主に転売を目的に土地や物件の買取を行い、その後リフォームやリノベーションを行ってから改めて販売します。

不動産仲介と買取の違い

仲介は、不動産会社が売主と買主の間に入り売買を行う方法です。買い手は、個人のお客様です。一方、買取は、前述の通り、不動産会社が直接買取を行うという点が大きな違いです。​​また、仲介であれば「仲介手数料」というものが発生しますが、買取にはありません。

不動産買取価格の相場

物件の買取相場は、一般的に​​​​仲介の7割程度と言われています。理由は後述しますが、例えば、市場価格が4,000万円の不動産なら、買取価格は2,800万円です。
仲介で売却する場合、買い手が見つかるまで広告を出したり、条件や価格の見直しなど、市場で販売活動を行う手間がかかります。対して、不動産買取を使って売却する場合、業者が直接買い取ってくれるのですぐに現金化することができます。不動産買取は、早く売って現金化したい人におすすめの方法です。

不動産買取が仲介より安い理由

不動産買取での売却価格が仲介より安くなる理由は次の2つです。

不動産会社の利益分が差し引かれているため

​​不動産買取会社は、物件を安く買い取って高く売ることを事業にしています。会社として利益を出すために、仲介の相場よりも安い価格で買い取りを行っているのです。

リフォームやリノベーションの費用が差し引かれているため

売主から買い取った物件をそのまま販売してもなかなか買い手はつきません。買い取った物件の不具合や故障している部分を修繕し、リフォームやリノベーションを行い、付加価値をつけた上で販売します。
逆に言えば、このように不動産買取会社が付加価値をつけて物件を販売してくれるので、売主は、買取を依頼する際に一切の修繕やリフォームを行う必要がありません。

上手に買い取ってもらうコツ

不動産をできるだけ高く買い取ってもらうためには、事前の調査や準備が欠かせません。売却前にできることは次の5つです。

依頼のタイミングを繁忙期に合わせる

不動産は、買い取ってもらうタイミングが重要です。一般的に不動産取引で繁忙期となるのは1~3月にかけてです。4月は新生活が始まるので、その前に不動産取引が活発化します。つまり、1〜3月にかけて物件を探す人が多くなるということです。需要の高い繁忙期やその少し前に買い取ってもらえば、通常よりも高く買取してもらえる可能性が高くなります。

不動産買取業者のクチコミを調べる

不動産取引の中でもっとも重要なのが会社の選定です。不動産買取会社によっては、買取価格が低くなったり、場合によっては買い取ってもらえないケースもあります。
不動産会社は、買取が得意なところや、賃貸を専門としているところなどさまざまです。分からないまま近所の不動産屋に依頼したり、有名な企業だからといって安易に買取を依頼すると、失敗してしまう可能性もあります。不動産買取を依頼する際は、不動産会社のホームページで実績や口コミを調べたり、不動産売却専門のレビューサイトに目を通すなどして、複数の業者を比較検討することが大切です。

実績がある不動産会社を選ぶ

買取の実績が多い不動産会社には、買取に関する経験・ノウハウがあります。相場よりも高く買い取ってもらえることが期待でき、​​査定結果に関しても、なぜこの価格であるのかを根拠のある説明をしてもらえます。

買取保証制度を利用する

​​買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類があり、一般的な不動産買取とは「即時買取」を指しています。「買取保証」とは、一定の期間は仲介で売却活動を行い、買い手が見つからなかった場合に買取に移行するというものです。
​​​​買取保証は、市場価格でも高く売れる可能性がある物件を確実に売却したい場合におすすめです。仲介で売却できれば買取の相場よりも高値で売却でき、売れなかったとしても不動産業者から買い取ってもらえるので、いずれにしても買い手がつかないということはありません。

実際に不動産買取を利用した人のブログやSNSを見る

実際に不動産買取を利用した人のブログやSNSを見ると、買取業者の対応や買取価格の感想などが詳しく書かれている場合があります。複数のコメントや評価を見ることで、不動産買取会社を客観的な視点から比較検討することができます。

不動産買取価格の相場を知るには

売却を検討している物件の不動産買取価格がいくらになりそうか、自分で調べる場合に活用できるサイトやサービスは次の3つです。

土地総合情報システム

国土交通省が運営している「土地総合情報システム」は、不動産の取引価格や地価公示、都道府県地価調査に関する情報を検索することができます。不動産取引価格情報検索を使えば、​​​​地域や不動産の種類、最寄駅、取引時期など、細かい条件で調べることができます。
検索後に詳細表示をクリックすると、延べ床面積や建築年、用途、建ぺい率、容積率など、物件のさまざまな項目が確認できます。また、売り出し価格ではなく、契約時の実際の成約価格を見ることができます。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet

価格天気図

東京カンテイが運営している「価格天気図」は、毎月月末に更新されるサイトです。全国の中古マンション価格の上がり下がりが天気で表現されている(晴れ→価格上昇、曇り→価格停滞、雨→価格下落など)ので、直感的に最新の市場の動向を理解できます。
https://www.kantei.ne.jp/report/price_weather_map/

REINS Market Information

REINS Market Information(レインズ マーケット インフォメーション)は、一戸建てとマンションについて直近1年間に売買された成約価格を調べることができるサイトです。専有面積や間取り、築年数、駅からの距離など、さまざまな条件から取引情報が表示されます。
REINS(レインズ:不動産流通標準情報システム)は、不動産業者のみが使用できますが、REINS Market Informationは、一般の方でも利用可能です。
http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do

このように過去の取引事例から、不動産買取価格の相場を調べることもできます。

不動産買取の場合も事前準備が大切

不動産をなるべく高く買い取ってもらうには、不動産会社の口コミや実績をよく調べ、複数の不動産会社を比較検討した上で選定することが大切になります。また、不動産買取価格の相場を、サイトなどを活用して自分でも把握しておくと安心です。“不動産の買取価格は仲介の7割“というのはあくまでも相場の話なので、より高く売却できるように、工夫してみましょう。

監修齋藤祥⽂

株式会社住宅⼯営/株式会社GLOBALKOEI 代表取締役 資格:不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引⼠・賃貸不動産経営管理⼠

1981年⽣まれ、東京都出⾝。元⾼校球児。デザイン経営で創業50年の不動産会社を改⾰し、「暮らしを、design」する不動産会社として突き抜ける。明⽇が楽しみで〝たまんない″世界へ。

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